11月26日 広島にて「NPO法人ひろしまチャイルドライン子どもステーション」の理事長 上野 和子さんとのお会いし、今子ども達の実態やその解決策・要望等 種々懇談をした。
チャイルドラインは「18歳までの子どもがかける、子ども専用電話」として全国34都道府県64団体で活動し、2005年度は年間着信数が12万2436件という膨大な子どもたちと対話し子どもたちを支えている。チャイルドラインは子どもたちにほっと安心できる「こころの居場所」として活動を続けている。
ひろしまチャイルドラインのスタートは2000年3月より。上野さんが最近の子どもたちが異常だと思っていたころ1999年にNHK教育テレビでのチャイルドラインの生放送を見て感動し、広島でも始めたいと思ったとの事。当初少人数で取組みの中、ご苦労を重ねながら、現在70人の電話の受け手の体制になり、毎週月・木・金・土の昼3時から夜9時までフリーダイヤルで受付ている。すべてボランティアの方々。(学生・OL・主婦の方など)
ひろしまチャイルドライン
2006年11月からフリーダイヤル スタート
毎週 月・木・金・土 15:00~21:00開設
0120-7-26266
携帯電話・PHS・公衆電話もOK!
広島県内どこからでもOK!
チャイルドラインの約束は
1.ヒミツは守るよ
2.どんなことでもいっしょに考える
3.名まえはいわなくていいよ
4.切りたいときは、切っていい
2005年度のひろしまチャイルドラインの電話総件数は3876件(総通話時間18966分)前年度と比較し400件増えている。
電話の内容は
自分自身のこと 1008件(20.7%)
学校関係 918件(18.8%)
家族関係 222件(4.5%)
その他 2733件(56%)
男女とも学校関係の「友達との関係」「異性関係」 自分自身についての「心の不安定」が多いとの事。
いじめについても201件と増えている。
「電話をかけてくる子どもは学校の友達関係のこと、勉強のことなど自分自身の気持ちや抱えている困難について話すことで、ほっとしたり、混乱した感情を整理したりすることができる。電話は悩みの相談や深刻な問題ばかりでなく、ただ何となく誰かとつながっていたいという気持ちにつきあうこともある」という。
今、親や先生友人にも話せなく心がふさがる子ども達へのホットラインとして大事な役割である事を痛感する。上野理事長の情熱あふれるお話しをお聞きし、善意のネットワークを積極的に広げる事が大切さを感じた。
県内40万人(中四国120万人)への子どもにカードを配り、広報活動を続けている。もっともっとチャイルドラインの存在を知ってもらい。運営の資金やスタッフ不足など常時頭を悩ませながらの活動。本来国や県など公共がやるべき事を民間がやっているので、せめて財政的支援などを含め、検討して欲しい旨の要望があった。
【チャイルドラインの歴史】
「チャイルドラインは1970年代・イギリスで始まり、今では欧州はじめ、東欧、アジアなど世界120カ国で、必須の社会システムとして位置づけられている。日本では1998年にチャイルドラインの活動が始められ、広島では2000年3月にスタートした。現在では全国34都道府県64団体が活動している。」