-地場タオル産業活性化への取組み-
早朝より地元市議と共に愛媛県今治地域を廻る。今治地方文化交流会 顧問で江南(株)長井義隆会長と懇談。長井氏は永年愛媛県および今治地域の文化・社会貢献に尽くされてきた功労者。お話しの節々に含蓄の深さ、見識の高さ、そして慈愛溢れる内容に感銘。「政治に哲学をそして庶民を守る行動を」との励ましを忘れまい。
午後 今治の代表的産業のタオル製造会社訪問。そして今治市朝倉上にある「タオル美術館」を視察。職員の方の案内で各階フロアの説明をいただく。
4階の「タオル製造工程」に大変新鮮な感動を覚えた。原綿から綿糸を作りタオルに織りあげる7工程が順を追って見学できる。最終場面の織機の工程では前工程、整経機で巻かれた縦糸を搭載して、上下に分けられたタテ糸にヨコ糸を交互に挿入して色彩鮮やかなタオル製品に織り上げられる。コンピューター制御で自動的に完成される。
今、今治タオル業界も生き残りへ知恵を出し合いながら企業努力を続けている。長引く不況と輸入タオルの急増で生産減少に歯止めがかかっていない現状。「勝ち残りには徹底したコストダウンや品質管理の徹底、販売力の強化など取組みが急務である。」という。
「また勝ち残る為には、①個別化・差別化の道。これは高級品市場・ニッチ製品市場・短納期製品市場など消費者のニーズに的確に対応できる企業の差別化が必要という。②にはタオルメーカーとして培ってきた技術・ノウハウを生かしタオル関連分野に裾野を広げる戦略。」など模索が続いている。
こうした地場産業が元気になる為の支援をさらに、政治が強力に続けなければいけない。