<これまでの活動記録>
公明党の山本ひろし市民活動局次長(参院選予定候補=比例区)は先ごろ、島根県隠岐の島町にある祐生水産有限会社、隠岐広域連合立隠岐病院を訪れた。篠原栄・松江市議が同行した。
島根県の離島・隠岐島では、人口減少が著しく、慢性的な人手不足が起きている。
祐生水産では、野津千寿夫社長が「若者の多くは島外へ出て、船員を確保できない時期が続いた」と厳しい現状を語った。最近ではIターンする若者が増えるなど「明るい兆し」も見えるが、「後継者の絶対数は不足している」と将来を強く不安視した。
山本氏は「生産者を無視して、日本の食料がすべて海外依存になれば国が成り立たない」と理解を示し、「安心して従事できる環境づくりに取り組みたい」と語った。
また、隠岐病院(笠木重人院長、150床)では、病院側が産婦人科医不足の現状を説明した。同病院では昨年、産婦人科医ゼロの危機を脱したが、今年4月から一人体制となり、依然厳しい状況が続く。
妊婦は低リスクの分娩を除き、本土に渡っての島外出産となる。田中弘之副院長は「島で出産できないと若年夫婦が安心して住めず、島の人口減少につながる」と不安を訴えた。
山本氏は「国として離島の地域医療をどうするか総合的に考えないと、恒常的な問題の解決につながらない」との考えを示し、「島に住む人々が安心して暮らせるよう国政で訴えていきたい」と力強く語った。
(2007年3月19日付 公明新聞より転載)