本日、香川県にあるハンセン病の国立療養所大島青松園を視察・懇談を進める。高松港から大島行の船で向う。25分位で島に着く。瀬戸内海に浮かぶ島、大島。多い時には740名いた入所者も現在は138名の人が暮らし、平均年齢は79歳。入所者の自治会 山本会長にお話しをお聞きする。19歳で入所し現在74歳の会長。半世紀を大島青松園で過ごして来られた。差別と偏見の中、生きる希望がなく、絶望の渕の時代。そして光明を見出し、今皆様のお世話をしながら明るく前向きに生きておられる。1言1言の言葉に重みが伝わる。山本会長は「これからの課題は超高齢化で入所者が激減したさい、施設が存続できるのか?この島で一生終えられるのか?などの不安が高まっている。」他の施設との統廃合の議論について「国の議論は全くない」が島の将来像の不安は解消されていない。他の国立ハンセン病療養所も同様な状態であり、国として今後そうした不安解消を含め、見守りながら支援を続ける必要がある事を痛感する。
同じく入所者の盲人会の磯野会長とも懇談を重ねる。磯野会長は同じ愛媛県の出身。磯野会長たちと31年以上交流をされている今治の白石さん達も同席される。カラオケ大会等地域の方々との交流促進に尽力されている姿に元気をいただく。
その後山本会長達と共に納骨堂で献花とともに亡くなられた方々のご冥福をお祈りする。同じく記念の碑で祈りをささげる。納骨堂から見る景色は、青い瀬戸内海・太陽の光が海面にきらきらと輝き、小豆島などの島々がはっきり見えて美しい。夕方の船の来るまで、入所者の方々と懇談をする。お元気な92歳の方・故郷の近くの愛媛県大洲の方・香川県人会の会長等お会いした皆様との深き交流を続ける。