ガソリンスタンドで値段の表示を見るたびに、「次は燃費のいい車にしなければ」と考えたりする昨今。ガソリン高は当分続きそうだが、高速道路を利用するドライバーにとって、うれしい社会実験が始まった◆国土交通省が、ETC(ノンストップ自動料金支払いシステム)による通行料金の割引拡充を今夏から実施。高速道路の効率的な活用で、一般道路の渋滞緩和やCO穃削減を図る狙いがある◆実験の効果を踏まえて、来年度以降の詳細な措置をつめる計画で、深夜割引が導入されていない本州四国連絡道路でも、新しい割引制度などを検討するという◆6月には公明党の山本ひろし氏(参院選予定候補=比例区)が愛媛県高速運輸事業協同組合の代表らと、本四道路の料金引き下げを冬柴鉄三国交相に要望。四国の物流業者には割高感があっただけに期待は大きい

◆現金精算では難しかった割引サービスができるのもETCが普及したからこそだが、公明党はETC車載器の導入支援やETCレーン整備などに取り組んできた。未来を見据えた責任ある現実的な政策が着実に進んだ成果だといえる◆高速道路といえば、4年前の衆院選で民主党がマニフェストの目玉にしていた「高速道路の無料化」は、いったいどこに消えたのだろう。政策実現への努力も責任感もない政党など、国民には不要だ。(祐)

 (2007年7月9日付 公明新聞より転載)