<これまでの活動記録>
広島は6日、62回目の「原爆の日」を迎えた。広島市中区の平和記念公園では市主催の「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)が営まれ、被爆者や遺族、安倍晋三首相ら約4万人が参列した。公明党からは斉藤鉄夫政務調査会長(広島県本部代表)、谷合正明(党原爆被爆者対策委員長)、山本博司(同次長)の両参院議員と、日下美香、田川寿一、栗原俊二の各広島県議、星谷鉄正、平木典道、渡辺好造、原裕治、安達千代美、碓氷芳雄、西田浩、米津欣子の各広島市議が参列した。
式典は午前8時に開始。この1年間に死亡が確認された5221人の名前を記した原爆死没者名簿3冊が慰霊碑に納められた。名簿は91冊、死没者は25万3008人となった。
原爆が投下された同8時15分、遺族代表の黒田由希子さん(32)と子ども代表の小学6年・惣田亮介さん(12)が「平和の鐘」を打ち鳴らし、参列者が1分間の黙とうをささげた。
秋葉忠利市長は平和宣言で、核をめぐる情勢について「時代に遅れた少数の指導者たちが被爆者のメッセージに背を向けている」と指摘。「21世紀は市民の力で問題を解決できる時代」と強調し、10月に韓国で開かれる世界の自治体などで構成する組織の会議で核兵器廃絶を呼び掛けると表明した。
就任後初めて出席した安倍首相は「今後も憲法の規定を順守し、非核三原則を堅持していく。核兵器の廃絶と恒久平和の実現に向け、全力で取り組む」と述べた。
式典には、過去最多の42カ国の駐日大使らも参列した。
(2007年8月7日付 公明新聞より転載)