高松駅から特急南風号で高知県中村駅へ。列車に乗る時間が約4時間30分。四国の交通事情は大変である。車両にはアンパンマンの絵が。作者のやなせたかし氏が高知出身との事。少し気分も和む。
中村駅に着き、四万十市内を猿田・かつせ両市議とともに廻る。雄大な四万十川に望む自然の地域である。地場産業の方々と会い、様々な課題をお聞きする。中でも建設関連会社が多く、「仕事が減り、何とかして欲しい」との悲鳴にも似た声を聞き、幡多地域の厳しさを実感する。
畳製造の野口社長を訪問。工場内を見学し、井草が織りあがる過程を見る。中国に押され、価格も下がり、競争は厳しい。生き残りをかけて懸命である。地場産業の発展・活性化への取組みを痛感する。野口社長夫妻たちと記念の写真をとる。
その後、宿毛市・幡多地域を野々下市議と廻る。幡多郡三原村にある有限会社四万十みはら菜園を視察。小八木社長と懇談する。
平成15年に設立し、トマト栽培に全力を注ぐ。軒高5m、間口8mのワイドスパン型温室は第1温室1.4ha,第1温室1.3haと四国最大規模を誇る。温室内は全自動化されたコンピューターで制御され、最先端設備が備わっている。
温室内を見学したが、光や作業のしやすさ等本当にきめ細かく考えられており、「地球にやさしい農業」の実感がある。43名の従業員は平均年齢38歳。地元の雇用に大きく貢献している。
小八木社長は「トマト栽培も目標値を年々上回っているが、燃料であるLPガスが5年間で3倍に上がったため、コスト面での苦労が多い。国として燃料等の支援策等地域・中小企業活性化策を推進して欲しい」など要望を受ける。三原村に根ざした地元企業。応援していきたい。