午前中、本会議があり、昨日所信を聴取した日銀総裁・副総裁の同意人事の採決が行なわれた。総裁には白川氏が共産以外の賛成で決まった。総裁空白がやっと回避された。日本経済の舵取り役としての白川総裁に期待したい。
しかし、副総裁候補の渡辺氏は民主党などが反対し、不同意となった。
「民主党の迷走が日銀人事をもてあそぶ結果になったのは極めて遺憾」との日経社説にあるように、民主党内で渡辺氏に反対の小沢代表らと容認の鳩山幹事長らが対立。
民主党仙谷氏は「財務省出身だから即、不同意という機械的な話しはありえない」との容認派が多数いたにもかかわらず、小沢氏の意向が党内を押しきった。前回の武藤氏は小沢代表は容認であったが、仙谷氏が反対の急先鋒とまさに日銀人事は民主党内の主導権争いに巻き込まれ、翻弄されたといえる。本会議でも民主3人が造反し、賛成にまわるなど棄権・欠席も5名出て、民主党の内部対立があらわになった。
さらに問題なのは民主党の山岡国対委員長が政府の人事案提示前に渡辺氏に電話をして、間接的に辞退を促していたとされる問題である。(留守録が残っているといわれている)これが事実とすれば政治の介入であり、「政府人事に関する国会によるチェックという同意人事の趣旨を逸脱した暴挙であり、憲法の定める三権分立の精神に触れるといわざるをえない。事実関係の究明も含めて、強く追求していく。
午後からは少子高齢化・共生社会に関する調査会が開催。
「外国人の子女などの教育について」3人の参考人から意見を聞き、質疑が行なわれた。
夕方には国立ハンセン病療養所「大島青松園」入所自治会の森会長等が来訪。先日の御礼とともに「大島青松園の明日を築く国会議員の会のお願い」などで要望に来られた。