午前中、NPO人材アカデミー主催の講演会に出席。講師は江島優(まさる)東京エグゼクティブ・サーチ(株)会長で社団法人日本人材紹介事業協会名誉会長・社団法人全国民営職業紹介事業副会長など多方面に活躍されている。
「信頼され尊敬されるリーダー育成の秘訣ー人間力を高める方法」とのテーマで、江島氏の人生体験を通じて説得力のある内容であった。
NPO人材アカデミー設立当初からかかわった関係で毎回参加しているが、千葉大学名誉教授多胡輝先生や首都大学高橋宏理事長・中村清日本内部監査協会会長など常連の皆様との交流も図れた。
午後より障害者福祉委員会が開催。「障害児福祉政策の見直しの全体像について」のテーマで上智大学 総合人間科学部社会福祉学科 大塚晃教授が講演・意見交換を進める。
大塚教授はわが国の障害児福祉を巡る状況を①少子化社会の進展②障害者自立支援法の施行③特別支援教育の推進④発達障害者支援法の施行からの視点で改革の背景を展開。
障害児支援施策の改革の方向性を障害児の枠ではなく、大きな子育て支援の中での位置づけをして支援するコンセプトで「自立と共生の子育て」と位置づける。
①障害のある子どもの将来の自立を目指し、発達障害や家族支援を通じて「子育て」を支援
②障害のある子どもが、他の子どもと共に「遊び、学び、活動する」共生社会を実現
そして具体的な障害児支援のポイントとして、障害のある子どもを支援する観点は様々であるが、子どもの将来の自立を見据えて、基本的な視点を4つ。
①本人を支援するための発達支援
②障害児の家族を含めたトータルな支援
③子どものライフステージに応じた一貫した支援
④できるだけ身近な地域における支援などが子育て支援の中で具体化される必要がある。
最後に障害児支援施策の検討項目について
①早期発見・早期対応②就学前の支援③学齢期・青年期支援④ライフステージを通じた相談支援⑤家族支援などをあげられる。
障害児福祉施策の見直しの全体像について大変明快で、私も共感できる内容であった。
この数ヶ月四国の障害者の現場をまわり「家族の支援の充実や早期発見・保育園などの幼児期の対応・一貫したライフステージ支援・重症心身障害児・者の今後・思春期の児童の医療体制など」切実な声を聞いていただけに「1つ1つそのとおり!」との実感であった。
今後さらに内容を煮詰めて進めるべきと考える。7月末には障害児施策検討委員会のまとめも提出される。公明党がリードする形での支援策を検討してまいりたい。