<これまでの活動記録>

 公明党広島県本部は被爆63年の今夏も、「HIROSHIMA平和創出行動」を実施した。栗原俊二・HIROSHIMA平和創出委員会委員長(県議)を中心に、核兵器廃絶・平和拡大への決意を新たにした。

 『被爆者を慰問』
 『いつまでもお元気で/養護ホームで入所者を激励』

 同県本部は7月29、30の両日、広島市内にある広島赤十字・原爆病院や原爆養護ホーム4カ所を訪問し、被爆者を見舞った。斉藤衆院議員や、谷合正明、山本博司の両参院議員、同県本部の議員、党員らが参加した。

 斉藤氏らは、同市中区にある舟入むつみ園を訪問した。昨年4月、4番目の原爆養護ホームとして開設した安芸区の矢野おりづる園には県議、市議が訪問した。

 一方、谷合氏らは、同市安佐北区にある倉掛のぞみ園を訪問。広島原爆被爆者援護事業団の鎌田七男理事長から、同施設について説明を受けた後、患者らと懇談した。谷合氏は、入所者一人一人と固く握手を交わし、「いつまでもお元気で過ごされますよう、心から祈っております」と温かく声を掛けた。これに対し、粟谷輝子さん(88)は、「勇気が出ます」「頑張ります」と元気に応えていた。

 『平和創出大会』
 『平和と人道の世紀へ/「人材育成」テーマに講演』

 同県本部は7月30日夜、「核時代・被爆63年 HIROSHIMA平和創出大会」を広島平和記念資料館(中区)で開催し、参加した議員、党員らが、平和拡大への決意を新たにした。
 大会では、公明党から斉藤鉄夫衆院議員、谷合正明、山本博司両参院議員があいさつしたほか、広島県の橋本康男・国際課長が「平和のための広島県の国際分野の取り組み」をテーマに講演した。

 講演の中で橋本氏は、県が行っている「創り出す平和」について言及。「人材派遣による復興支援をはじめ、平和のための人材育成やネットワークづくりなど具体的に行動している」と紹介し、人づくりが平和への礎であると強調した。

 また、「県内の各機関と一緒に仕事することによって、広島の地において多様な国際貢献をしていきたい」と述べた上で、先の中国四川大地震では、NGOや企業など関係団体の協力を得て、県として救援物資を早急に被災地へ送ることができた様子を報告した。

 あいさつに立った斉藤氏は、在外被爆者を救済する改正被爆者援護法が公明党のリードで成立したことを紹介。また、「核廃絶を人類全体の闘いとしていかなければならない」と訴えた。
 大会の最後には、『平和と人道の21世紀』を創造するために懸命に取り組んでいく」とする「平和宣言」が読み上げられ、全会一致で採択された。

 『慰霊碑へ献花』
 『平和への願い込めて/斉藤氏ら犠牲者の冥福祈る』

 被爆63年目の8月6日を前に、HIROSHIMA平和創出委員会のメンバーは7月30日、広島市中区の平和記念公園内にある原爆死没者慰霊碑に献花し、亡くなられた犠牲者の冥福を祈った。これには、斉藤衆院議員、谷合、山本の両参院議員、広島県議、広島市議が参列した。

 参列者は、「安らかに眠ってください 過ちは繰り返しませぬから」との碑文を刻み込んだ慰霊碑に花輪を供え、静かに黙とうをささげた。
 斉藤氏らは、「平和な社会の構築をあらためて強く決意した。核廃絶に向けて先頭に立って取り組む」と語った。

 一行はこの後、同公園内にある韓国人原爆犠牲者慰霊碑にも献花した。約2万人といわれる韓国人被爆死者の冥福を祈った。

 (2008年8月10日付 公明新聞より転載)