<これまでの活動記録>
愛媛県八幡浜市立日土小学校(河野達司校長、児童数62人)にこのほど、学校耐震化工事の新国庫補助率(3分の2)が木造校舎として全国で初めて適用された。これを受けて公明党の山本博司参院議員は同校を訪問。清水正治・八幡浜市議が同行した。
木造近代建築として評価の高い同小学校は大洲市出身の建築家・松村正恒氏が設計したもので、木造2階建ての中央校舎は1956年、東側校舎は58年の完成から既に50年以上が経過している。自然の光をふんだんに取り入れるため、各教室と廊下の間に中庭を設け、階段の段差を低くするなど、児童の目線で設計された同校舎は、2000年に近代建築の保存活動を行う国際組織「DOCOMOMO」(ドコモモ)の「日本の近代建築20選」に選ばれたほか、07年には同市の文化財に指定されている。
同市は校舎の老朽化に伴い、耐震化補強を含めた大規模改修工事に着手するため、08年度予算に約4億6000万円を計上していた。
そして今年の6月、公立小・中学校耐震化工事の国庫補助率を2分の1(木造校舎は3分の1)から3分の2に引き上げることを盛り込んだ改正地震防災対策特別措置法が公明党の推進で成立。同校舎の木造耐震性能指標も倒壊の危険性を示していたことから、木造校舎では全国で初めての適用となった。
市教育委員会学校教育課の三堂嗣夫課長は、「文部科学省から国庫補助が約2億2500万円になる通知があった。適用されたことで約7000万円も増額された」と語っていた。
学校施設内を見学した山本氏は、「50年前の建物とは思えないほど、斬新なデザインに感動した」と述べるとともに、「まだまだ全国の学校施設の耐震化工事は進んでいない。早く着手できるように積極的に働き掛けたい」と語っていた。
(2008年8月29日付 公明新聞より転載)