香川から今治経由しまなみ街道・因島大橋を渡り、広島県尾道市因島へ。一面が瀬戸内海。風光明媚な場所である。因島は村上水軍の本拠地でもある。水軍城が歴史を物語る。
因島にある社会福祉法人「若葉」を視察。伊藤衆議院議員(本日まで厚生労働政務官)・日下広島県会議員・地元の福原尾道市会議員が同行。
「若葉」の常務理事で総合施設長の副島宏克氏は全日本手をつなぐ育成会理事長をされており、私も育成会のメンバーとして、副島理事長に「1度因島を訪問させて下さい」と。お願いしていた事が本日実現となった。
副島理事長は私と同じく娘の障害を通じて造船の会社をやめ、障害者福祉に取組まれた方。「全ての人が地域社会で普通に生活を」との理念のもと因島の地域で理想を求めて、取組む理事長の力強い情熱と心優しい障害者支援の活動に大変感銘を受けた。
社会福祉法人「若葉」の事業所は
①知的障害者通所授産施設「因島であいの家」(46名)
②社会就労センター「ドリームズ」(20名)職員と障害者のチームで清掃委託や寝具乾燥消毒に取組む。約5万円近い収入があるという。
③デイサービス「かたぐるま」
④高齢者・障害者地域生活総合支援センター「はばたき」
からなり、
日中活動は、「因島であいの家」「ドリームズ」を中心に地域全域で。生活は、グループホーム・生活ホーム・アパート・自宅で。親も含めた高齢者対策は、介護保険の利用しデイサービス「かざぐるま」で。
そして画期的なことは、高齢になった障害者とそれを介護する超高齢・要介護の親が共に暮らせる場を創設した点である。
それが、高齢者・障害者地域生活総合支援センター「はばたき」で、日本で初めて平成13年にスタートした。理事長と共に見学をさせていただく。
1階が知的障害デイサービスセンター「にじ」と高齢者デイサービスセンター「はばたき」が共存する。
2階は高齢者のグループホーム「潮の香」(8室)。3階は知的障害者グループホーム「しらたき」「せと」(8室)。4階・5階がファミリーマンション「瀬戸の海」で家族が暮らす。
障害者の親たちは皆親亡き後のことを心配する。「若葉」の各施設や活動がその答えのヒントを明示する。
副島理事長より「全日本手をつなぐ育成会」の障害者自立支援法の見直しなどの意見書をいただく。障害児支援の強化・充実や所得保障・障害区分見直し・地域生活支援事業強化などの内容。与党のPTの一員としてしっかり取組む事をお約束する。
因島からフェリーで上島町へ。7分で着く。愛媛県でありながら、広島県に生活圏が近い上島町。上村町長と懇談。離島の医療・産業・情報整備・教育について現状の課題と要望をうかがう。今後とも支援をお約束する。
その後、上島町の弓削地域の森本宅で懇談会を開催。島での不便な状況や課題などお聞きする。島発展の為にも全力で取組む事をお話しする。