<これまでの活動記録>

厚生年金改ざん疑惑で舛添厚労相(右)に申し入れる桝屋(中央)、山本(博)氏=22日 厚労省
 公明党社会保障制度調査会(福島豊会長)と厚生労働部会(桝屋敬悟部会長)は22日、厚生年金の支給額算定の基礎となる標準報酬月額(給与水準)を社会保険事務所が組織ぐるみで改ざんしていた疑いがあると報道されている問題で、舛添要一厚労相に緊急申し入れを行った。桝屋部会長と山本博司部会長代理が出席した。

 桝屋部会長は、改ざん疑惑について「疑惑が持たれること自体、社会保険制度への国民不信を増幅させるものだ」とし、社会保険事務所の組織的関与や事業主との関連などの厳格な調査と、事実だった場合の関係職員の厳重な処分を強く要請。

 併せて、「ねんきん定期便」やインターネットでの「年金記録照会サービス」を活用して、受給者と全加入者が過去の標準報酬月額を自分で容易に確認できる工夫と周知・広報の徹底を要請した。

 厚労相は「当然のご指摘だ。調査し事実が明らかになれば厳正に処分する」とし、さらに、国民不信の払拭へ、定期便やインターネットで容易に標準報酬月額の照会が可能になるよう、今年度中に対応する考えを示した。

 (2008年8月23日付 公明新聞より転載)