7月21日の大雨で大きな被害にあった山口県へ、参議院議員派遣メンバーの一員として実情調査のために視察する。
朝7時30分の飛行機で山口宇部空港へ。宇部空港会議室で二井山口県知事から災害の概況説明を伺い、意見交換を進める。
今回の豪雨災害は19日からの積算雨量が山口市286.0mm、防府市で285.5mmを記録。記録的な豪雨が土石流を発生し、多大な被害となった。
知事と共に、防府市の被災地をバスで視察する。
最初は農業用貯水池被災地現場である「玉泉ため池」を視察。3箇所からの土石流によって土砂に埋もれ、流木がたまっている状況や土石流によってなぎ倒された木々や大きな岩岩など現場の生々しさを実感する。
ため池が決壊すると周辺はさらに甚大な被害が拡大する。2次災害防止へため池の安全総点検が大事となる。ちなみにため池の数は山口県は全国で5番目との事。
午後からは土石流により死亡者4名を出した国道262号線の被災現場を視察。
土石流により、家が流され、国道を横断した状況や懸命に復旧作業をされている様子など確認する。
さらに今回最大の被災現場となったライフケア高砂特別養護老人ホームへ。(死亡者7名・避難者87名)亡くなられた方々への黙祷と献花を行う。屋上に移動し、状況をうかがう。避難された入所者は他の施設に全員移られたとの事。
また今後の土石流対策として、上田南川(ケアハウス高砂)も剣川(国道262号)も土石流センサーを設置し、2次災害防止対策をとっている。それ以外の47箇所の危険地域にも早急に土石流センサー設置も含め対応を検討する予定。
国への要望としては、激甚災害法の早期適用・国による技術的支援などが知事からも依頼される。今回の災害視察・実情調査を通じて、様々な課題が出ているが、自然の脅威に対して、今後十分な災害防止策が反映できるように努めてまいりたい。