引き続き(株)アクセプト「訪問入浴事業所いろは」を訪問。松原加代子社長・久保田統括・岡田総務から介護の現場の課題をうかがう。
高齢者・障害者の訪問入浴を中心に活動している(株)アクセプトは、現在7年目。3台の入浴車がフル回転している。障がいをもった方の利用が増えており、安心して利用出来る体制や行政のきめ細やかな対応を要望される。松原社長を中心にチームワークで取組まれる姿に感銘を受ける。
夕方、NPO法人「日本ドルフィンセラピー協会」が主体となって運営しているドルフィンセンター(さぬき市)を視察、障がい児の発達支援などアニマルセラピーについて関係者(鈴木宏美統括マネージャー)と意見交換をする。3年ぶりの訪問となる。
穏やかな瀬戸内海に面した小さな岬の突端にある同センターは2頭のバンドウイルカと1頭のハナゴンドウイルカを飼育。エサやり体験や触れ合い体験などを行い、観光客の人気を博している。
特に注目を集めているのが、イルカと一緒に泳ぐことにより、自閉症などの発達を支援するイルカ介在活動。一定の達成目標を設定していないため、一般的なセラピーとは区別されるが、広い意味でのイルカセラピーの一種として実施している。
ちょうど障がいを持った方たちが3組ほどこの「障がい児イルカ触れ合い活動」を楽しそうに実施していた。セラピーの効果や反響を聞き、毎年50組ほどの家族が着実に利用しているという。
連休のため、大勢の観光客が訪れていたが、年間約5万5千人以上が訪れる観光スポットとしてすっかり定着している。以前は県外が大半であったが、最近は県内の方々も増えている。
障害者用トイレの設置など施設のバリアフリー化がされておらず、駐車スペースの拡充などの課題が残り、行政的な支援が要望される。2001年スタート時は旧津田町から約2500万の補助金があったが、2004年4月からは自力運営になっている。今後、香川の目玉の観光拠点として、またイルカセラピーの定着化へ推進できるよう、バックアップしてまいりたい。