「公明党子育て支援・児童虐待防止対策PT」(池坊座長)として、児童養護施設(社会福祉法人)錦華(きんか)学院を視察。土田院長から説明いただき、館内を見学させていただく。PTメンバーの国会議員・地方議員も参加。
錦華(きんか)学院は児童福祉法に定められた児童養護施設であり、家庭の事情で家族が養育できない児童について、家族にかわって養育し、心豊かな穏やかな成長と社会的自立を支援する事を目的としている。
・児童定員は本園46名・地域小規模児童養護施設(グループホーム)6名の52名。
・職員は保育士・児童指導員18名・栄養士1名・調理員4名・職業指導員1名・家庭支援専門相談員1名・心理療法担当職員2名など33名の職員で担当。このスタッフの人数では足りない現状。
・虐待を受けた児童は6割・発達障害2割と多くの児童が心に傷をもち入所している。
・待機まちの方々が多く入所を断っている状況。
カウンセリングの部屋・家族が児童と宿泊する部屋など見学。
・家族との触れ合いの場の環境づくり等、こどもと家族の援助をする姿勢が随所に工夫されている。
・虐待など心の傷を癒すために心理療法担当職員によるカウンセリングや地域の精神科医との連携など子どもたちの心の安定に努めている。
また約12名が生活する場所(食事)や住まいの寮など視察。
要望として、
1.虐待を受けた子どもたちの増加により、入所できず、心のケアが必要な子どもたちが在宅に置かれている現状があり、児童養護施設や里親など受け入れる場の拡大が求められている
2.子どもたちを支える施設職員の数が足りず、人員不足を補うためのオーバーワークで疲れ果ててやめる職員もおり、人員配置(職員1人に子ども6人)基準見直しの検討も進めてもらいたい
3.心のケアが必要な子どもたちに専門的な知識と技術をもった心理療法担当職員や家族の再建・再統合などの調整する家庭支援専門相談員など専門的職員体制強化が必要。
無邪気に遊ぶ子どもたちが絵本の新幹線を見ながら「ママと新幹線に乗るの」と話す姿に心のケアと共に子どもたちの未来に希望をもてる社会を構築する事を痛感。
今回の視察を今後の政策反映に役立てていきたい。夜はIBM時代の懐かしいメンバーと懇親を深めた。