「来年度の新規国債発行額について」の鳩山総理の発言が大きくぶれている。
11月2日の衆議院予算委員会での答弁では、「国債を増発すれば子孫に負担がかかる。44兆円を超えることはしないように結論を出していきたい。」と強く主張していた。
しかし12月8日には、「44兆円に手足を縛られて人の命の方が失われる話になってはいけない。」と大きく後退。平野官房長官の10日の会見では「国債44兆円以下にこだわらない」と明言。本日(11日)の総理はあくまでも「44兆円以下を目標にあきらめぬ」と「上限」から「努力目標」に転換しており、歯切れが悪い。
44兆円は麻生政権が編成した2009年当初予算の国債発行額(33兆円)と第1次補正(約11兆円)を合わせた水準。当初予算ではこれまで、2004年度の36兆5900億円が最高で、44兆円はこれを大幅に上回る。
過去最大の95兆円に膨れ上がった概算要求を「政治主導」でムダを削ると公言していた鳩山政権。しかし、思ったほど削減が出来なかった上、経済政策の遅れから税収が大幅ダウン。2010年度の国税収入の見積もりは09年度の約37兆円並みの公算といわれている。
今こそ総理の発言の重みが問われている。普天間基地発言・自身の偽装献金問題しかり。国民は「鳩山総理は指導力がないのでは?」との不信と不安が徐々に広がっている。自らの発言に責任を持つとともに、十分な説明責任を果すべきである。
本日は都内の愛媛県関連企業を挨拶まわり。景気の厳しさ等様々な現状を伺う。
夕方からは「山本ひろし通信」の打ち合わせ。夜は八幡浜高校の後輩達と懇談。