高松駅からマリンライナー号で岡山駅へ。瀬戸大橋からの瀬戸内海。青い空・青い海、清清しい自然にいつも癒される。
田尻岡山市議と森本備前市議と共に、岡山市美津にある「トータルハビリテーションケア(THC)の実現をめざして活動する「THCゆうあい」を視察・懇談をする。
トータルハビリテーション(THC)は五感などに異常が発見された新生児などに対して、機能の発達を助けるために、各種の訓練士や療法士が医師と連携し、視覚訓練や手足が適切に動くようにする作業療法、耳が聞こえる言葉が話せるようにする言語・聴覚訓練などを総合的に行なうケアである。
視覚障害をもつ人に対して視覚機能の矯正訓練を行なう視覚訓練士である忠政世話人は、異常を伴って生まれた新生児の訓練に数多く携わってきた経験を踏まえ、THCゆうあいを支援している。
646グラムの超低出生体重児で誕生した田井佳恵ちゃん。生後2ヶ月に発症した脳内出血の後遺症で全身が不自由に。「THCゆうあい」に月2回訓練に通う中、「お母さん」「みいちゃん(妹の名前)といった言葉が言えるようになったり、左手でバイバイのしぐさをするようになったという。
お母さんと共に訓練に参加されていたが、佳恵ちゃんの感情表現が豊かで笑顔が可愛い。私の娘とだぶって映る。
小頭症と診断された時信友登君も現在14歳に。機能訓練を通じ大きく改善されている。
香川県など県外からも訓練に来られていた。一階では自転車こぎやボール遊び2階では、読書などボランティアの方の支援の取り組みを見学する。
皆さんと食事を共にしながら家族やボランティアの方々と懇談。今後もTHCが継続して活動できる支援や重複障害が見込まれる新生児の支援など要望・課題を伺う。
今後岡山市・県・国との連携を通じ、支援の仕組みが継続できるよう検討する事など約束する。
帰りのマリンライナー号は太陽の光で海面がキラキラと輝いていたが、障がいをもった子ども達の可能性を輝かせる支援の必要性を改めて痛感した日でもあった。