午前中、参議院本会議で高校授業料無償化法案が審議入り。
午後は厚生労働委員会が開会された。長妻大臣に介護について40分間質問。
公明党が「介護総点検」で実施し、提言をまとめた「新・介護ビジョン」について現場の方々の声を1つ1つ大臣に質問し、見解を伺った。またグループホーム火災の対策についてもお聞きする。
Ⅰ.グループホームの火災について
1.グループホーム火災の対応状況
本日は、介護に関する課題について伺います。冒頭に、グループホームの火災についてお聞きします。3月13日未明に、北海道札幌市のグループホーム「みらいとんでん」で、7人の入所者が亡くなられるという痛ましい火災が発生しました。亡くなられた方々に謹んでお悔やみを申し上げます。昨年の3月19日には、群馬県渋川市の高齢者入所施設「静養ホームたまゆら」で火災が発生し10名が死亡したことも記憶に新しい。厚生労働省では現地に職員を派遣したとのことだが、対応状況についてご報告いただきたい。
以下質問項目。
2.「3省庁緊急プロジェクト」の概要について
3.スプリンクラーの設置基準見直しの必要性と費用負担助成について
4.職員の配置基準を見直す必要性と地域住民との協力体制
Ⅱ.介護保険制度について
1.介護問題に関する大臣の認識をお聞きしたい。
次に、介護保険制度を取り巻く課題についてお聞きします。高齢者が高齢者を介護する「老老介護」が珍しくないなど、介護を取り巻く問題は深刻化しています。公明党では、このほど全国3,000人を超える地方議員とともに昨年11月から12月にかけまして全国47都道府県で「介護総点検」を実施しました。
①街頭アンケート ②要介護認定者・介護家族 ③介護事業者 ④介護従事者⑤自治体担当者の5分野に分けた実態調査などを行い、10万件を超える介護現場の貴重な声を聞き取る事ができました。
こうした約10万件を超える調査をもとに、12の重要課題の政策提言と当面する64の対策について「新・介護公明ビジョン」として提案しています。2月24日には鳩山首相に対し、この「介護公明ビジョン」を提言し、さらに3月9日には地方議員の代表と共に、長浜副大臣に具体的な申し入れを行ったところであります。
鳩山首相はこの提言について「大いに政府として参考にする」と述べ、前向きな姿勢を示し、すぐに長妻大臣に指示をされたと聞いています。安心して老後を暮らせる長寿社会の実現のために、介護は待ったなしの政治課題であり、政府として真正面から取り組み、しっかりとしたビジョンを策定していただきたい。と思います。大臣も所信の中で述べているように、二年後の平成24年の報酬改定は介護報酬と診療報酬の同時改定を迎え、介護と医療の連携が重要な課題になってきます。また、大臣は高齢者の支え方について、今の「騎馬戦型からいずれ肩車型になる」と表現しているが、高齢者の介護を社会全体で支えあう仕組みである介護保険制度はますます重要になる。そこで、介護問題に関する大臣の認識をまずお聞きしたい。と思います。
以下質問項目。
2.「小規模多機能型居宅介護事業」の重要性について
3.「認知症対応型グループホーム」の増設
4.都市部でのケアハウスの普及にどのように取り組むつもりか。
5.ショートステイの拡充にどのように取り組むつもりか。
6.介護サービス情報公表制度の活用促進
7.介護職員による医療行為に関する検討状況
8.介護従事者処遇状況等の調査結果について報告
9.介護従事者の処遇改善にどのように取り組むつもりか。
10.障害福祉従事者の処遇改善をどのように進めていく考えか。