午前中、高松市にある知的障害者授産施設「竜雲あけぼの学園」を訪問。村上施設長と障がい者就労について意見交換・要望を伺う。
「竜雲あけぼの学園」は、境内の一角にあり 約30名の利用者が各々の授産活動に励みながら、自立自活の道を探っている。授産課目として花卉栽培と製麺、その販売を行なっている。
花卉園花班は、20種以上の花を栽培し、販売。花持ちの良さで好評を得ている。
製麺班は、法人内施設の給食用とフロレリア内の「竜雲うどん」で販売する手打ちうどんを作り、フロレリアは地域の人々の昼食の場と憩いの場となっている。
授産施設から就労支援A型として,新規事業を推進するため、前政権下の基金を活用。大幅な改築も含め整備を進め、昨年4月に竜雲うどんとして再オープン。
経営コンサルタント活用で、売上げも2倍の2000万を超え、お給料も平均月6.5万円と3倍以上となり、障がい者も大変喜ばれている。うどん店で働く12名の内、障がい者は11名。
工賃倍増支援事業の経営コンサルタント活用については大変評価されていた。1年間約10回近く毎月実施(1回3時間)、SWAT分析や顧客アンケートなど改善を進め、意識改革も含め、大きく進んだという。工賃倍増支援事業としての経営コンサルタント推進はさらに強化の要望である。(国の予算は昨年と比較し、この事業は17億から半減8億と予算が減らされている。)
今後の課題として障害者の所得保障や地域で住めるグループホームの推進等の整備が必要との事。
懇談後、人気第一位のきつねうどん(350円)とちくわ天うどん(400円)を注文。
手打ち麺の美味さ、そして、たけのこやちくわの天ぷらも揚げたてで、美味しい。また「いらっしゃいませ。ありがとうございます。」との店員さんの挨拶も清清しい。
(竜雲うどんの歴史)
寛文のころより、仏生山町では素麺づくりが盛ん。その素麺業者より技法、 機器を譲り受け、今もここ仏生山の地・竜雲学園にて造り続けられてきた。竜雲うどんのこだわりは、丁寧な製法。生地練り、鍛えと温度湿度管理された熟成で1日をかけ、製品まではゆっくり3日間かけた半生うどん。