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20日の参院厚生労働委員会で公明党の山本博司氏は、交通事故などで誰でも発症し得る軽度外傷性脳損傷(MTBI)と脳脊髄液減少症について、患者への積極的な支援推進を求めた。
山本氏はMTBIを含む外傷性脳損傷を、世界保健機関(WHO)が「静かなる流行病」と位置付けていると指摘。「WHOは外傷性脳損傷が2020年には世界第3位の疾患になると予測している」として、国内での対策強化を訴えた。
長妻昭厚労相はMTBIの医学的治験が不足しているとの認識を示し、「どのように研究し診断ガイドライン(指針)を決めていくか検討を進めたい」と述べた。
一方、脳脊髄液減少症について山本氏は、公明党は02年から同症の課題に取り組んできたとした上で、治療効果が期待できるブラッドパッチ療法への保険適用が着実に進むよう求めた。
これに対し長妻厚労相は「(保険適用に)必要な症例数を確保し、診断ガイドラインの作成をめざしたい」と答えた。
(2010年4月21日付 公明新聞より転載)