夕方「発達障害の支援を考える議員連盟」の主催で、アメリカに本部のある世界的な自閉症支援団体の副代表(オーティズム・スピークス)を務める、アンディー・シン(Andy Shin)博士との懇談会が開催された。
議員連盟は超党派で構成され、会長は民主党渡部恒三議員。事務局長は公明党高木美智代議員。私も副会長の立場で活動させていただく。
JDDネットワークからは市川代表・坪井副代表・氏田事務局長などが参加。
最初に市川会長の挨拶の後、シン博士から「自閉症研究の現況と世界的な取組み」についてプレゼンテーション・意見交換と続く。
アンディー・シン博士の所属する自閉症支援団体『オーティズム・スピークス』のミッションは「自閉症スペクトラム障害で苦労する全ての人の未来を変える」である。
2005年自閉症児の祖父母であるボブとスザンヌ・ライトが設立。NWに本部があり、米国3つの自閉症権利擁護団体を糾合し、自閉症の啓発・研究では世界最大の非営利団体。
【オーティズム・スピークスの影響】
・世界自閉症デー(WADD)による世界規模の自閉症啓発
・「自閉症対策法2006」で基礎研究、調査研究、啓発、早期発見予算9億2千万ドル(約828億円)
・21の州で医療保険がカバー、さらに20の州がカバーの方向へ
【自閉症の公衆衛生上の計測】
・CDCは米国110人に1人が自閉症と推測
・米国の自閉症による社会負担は350億ドル(約3兆円)、1人につき生涯で300万ドル(約2億7千万円)の損失
・WHOの全世界疾病負担は1型糖尿病や小児白血病、CFよりも自閉症が大きい
その他、啓発・研究・サービス開発等、世界的スケールで自閉症支援の取り組みを進める活動について伺う。貴重な講演に感動をもって聞く。日本の今後の自閉症支援の取組みに大変参考になった。