午前中、市民相談などの対応で国会へ。閑散として誰もいない。
午後から公明党障がい者福祉委員会として平塚にある肢体不自由児療護施設『精陽学園』を視察。
肢体不自由児療護施設は、病院に入院することを要しない肢体不自由児のある児童で、家庭にあって養育が困難な児童が入所して、独立自立に必要な知識・技能を取得するための指導や援助を受けるための施設。肢体不自由児療護施設は全国に7箇所249人が入所している。
今回は、公明党障がい者福祉委員会(高木美智代委員長)として高木議員・古屋議員・浜田参議院議員や地元赤井かずのり県議・平塚市議の皆様(鈴木はるお・永田よしのり・伊藤なおみ・松崎きよこ・秋沢まさひさ市議)と共に伺う。
清水園長・桑島課長代理・平泉さんから説明を受け、意見交換のあと施設見学。職員の皆さんが事業運営の厳しい中、苦労されながら頑張っている様子に感銘を受ける。下記皆様からいただいた声。公明党として今回の視察を受け、対応を進めてまいりたい。
【精陽学園の入所児童の現状】
定員50名に対し現在47名。(入所4名・退所5名)
・入所前の所在は18名が家庭(38.3%)14名が乳児院(29.8%)
・障害児別は脳性麻痺14名(29.8%)、硬膜下血腫後遺症8名(17%)
・入園理由虐待13名(27.7%)、養育困難13名(27.7%)母親の疾病8名(17%)
・児童相談所からの相談件数毎月約50件
【課題と要望】
1.入所希望が多いが医療的ケアがあるため拒否の実態・医療的ケアの体制整備が必要
2.措置と契約(現在17名)の混在により、対応が大変。
3.家族(主に母親)の精神疾患(うつ病)が多く、家族ケアが必要
4.報酬単価や人員配置基準(3.5:1)の見直しによる処遇改善・人材確保策を拡充を
5.自立支援法で職員の負担が加重。日割りによる外泊・入院により減額
6.県の運営補助金が毎年25%カット。事業運営が出来る仕組みへ
食堂や・機能回復訓練室・8人部屋の居室など案内して説明を受ける。子ども達が高校野球のテレビを熱心に見ており、甲子園児だった鈴木市議の話題に。ボールを通じての交流も。
医務静養室では入所者の半数がてんかん。薬もすごい。夜間2名の職員で25名を見るため、限界。発作で救急車で運ばれた事もあり、人員確保のできる体勢(報酬改定や配置基準など)を強く望まれる。