<これまでの活動記録>
公明党の介護保険制度改革委員会(古屋範子委員長=衆院議員)は26日、埼玉県和光市にある高齢者専用賃貸住宅「リーシェガーデン和光」を訪れ、同市の高齢者政策などについて、関係者と意見交換した。
これには、古屋委員長のほか、大口善徳、竹内譲の両衆院議員、渡辺孝男、西田実仁、山本博司の各参院議員、福島豊前衆院議員らが参加した。
同市は、2003年度から「長寿あんしんプラン」を策定し、独自の先進的な介護予防事業などを進めている。例えば、65歳以上の高齢者に健康状態などを記入してもらうスクリーニングシートを配布し、回答を基に地域の実情に応じた介護保険のニーズ(需要)を分析。高齢者専用賃貸住宅など地域密着型のサービス基盤の整備計画に生かしている。
視察したリーシェガーデン和光も、こうした計画に基づき建設され、1階にデイサービスセンターなどが入り、2~5階までを高齢者専用賃貸住宅として運営している。同住宅の各室には緊急通報システムやセンサーを使った24時間の見守りシステムなどがあり、入居者の安全を確保する工夫が施されている。
意見交換の席上、古屋委員長がスクリーニングシートの未回収者への対応を尋ねたのに対し、市側は「未回収の高齢者には、民生委員などが繰り返し訪問している。こうした取り組みが、孤独死を防ぐことにもつながっている」と説明した。
古屋委員長は「和光市の取り組みを、社会保障トータルビジョンづくりの参考にしていきたい」と語った。
(2010年8月27日付 公明新聞より転載)