(香港訪問2日目)
午前10時すぎから汚職取締委員会(ICAC) Mr Francis Li 副局長を訪問。『香港の汚職防止政策』について伺う。
ICACの映像を見た後、ICACがない時代(1950年代から60年代)の香港の汚職など腐敗の実態を聞く。
1974年にICACが設置され、大きく改善。政府役人への申し立てが80%だったが、政府の汚職対策が実行され、現在の申し立ての10%が警察。30%が役人。残り60%が民間の申し立てに変った。(年間3000件)
現在1300人の職員。内1000名が捜査部で申し立て全て捜査する。
今では香港はクリーンな公務員に。
特に力を入れている事は
①若者への汚職への教育
高潔さ・潔癖さの価値を教育で。幼稚園の子どもにはコミックで、学生にはビデオ・ドラマで。
②企業・業界全体への対策など。
汚職やワイロのない香港の原動力がICACである事が良く理解できた。
11時すぎには、司法局 Mr Peter Wong副局長を訪問。ビデオ放映の後、『香港の法統治などの司法政策』について伺う。
1997年香港返還後も一国二制度が施行され、今までと同じ慣習法の維持や裁判所制度継続が大事。そのためにも司法の独立の観点から法治の維持が大事となる。
現在英国と同じ役割の事務弁護士6000人。法廷弁護士1000人が活動している。
一国二制度の事例など(海事協定・航空協定)伺い、公平な裁判制度の存続が国際都市香港が中国変換後も厳然と海外の国から認められている裏づけを認識する。
昼過ぎには、香港総領事館の松永首席領事・尾形領事とも懇談。