<これまでの活動記録>
産業遺産を活用した地域活性化の可能性を探ろうと、公明党の山本博司参院議員は23日、愛媛県新居浜市の旧別子銅山の東平地区を視察した。
これには、真木増次郎、真鍋光、藤原雅彦の各新居浜市議が同行した。
別子銅山は、日本三大銅山の一つで、1691年から1973年の閉山までの約280年間にわたって、日本の近代化を支えてきた。2007年度には、経済産業省の近代化産業遺産に認定されている。
標高約750メートルにある同銅山の東平地区は、世界遺産に登録されているペルーのマチュピチュに雰囲気や外観が似ていることから、雑誌などで「東洋のマチュピチュ」「四国のインカ帝国」と紹介され、観光客が急増している。
山本氏らは、市運輸観光課の菅原博史さんの案内で、歴史資料館や鉱物輸送用の鉄道跡、鉱石を一時的に貯蔵する巨大な貯鉱庫跡などを視察した。菅原さんは「最盛期には約3800人が生活しており、学校や病院、娯楽施設などもあった。多くの施設が現存している貴重な産業遺産」と説明。08年度には約8500人だった観光客が、今年度は既に4万人を突破。1日に1000人以上が訪れる日もあるという。
視察を終えた山本氏は、「日本のエネルギーや近代化を支えてきた歴史を学ぶ上で教育的効果は高い。市と連携しながら地域の活性化につながるように取り組みたい」と語っていた。
(2010年9月24日付 公明新聞より転載)