<これまでの活動記録>
公明党障がい者福祉委員会の高木美智代委員長(衆院議員)と山本博司事務局長(参院議員)は8日、東京都足立区にある都立足立東高校(清水頭賢二校長)を訪れ、体験学習などで基礎学力や社会生活に必要な学びを応援する「エンカレッジスクール」として注目される同校を視察した。
エンカレッジとは「勇気づける」などの意味で、同校は東京都が指定したユニークな普通科高校。2003年度から、勉強が苦手な生徒や、家庭環境が複雑な生徒などに対して支援教育を行っている。09年度と10年度は、文部科学省から高校での発達障がい支援モデル校にも指定されている。
このため同校に通う生徒の中には、発達障がいの生徒も含まれており、清水頭校長によると「1クラスに複数人いる」という。
同校では、30分授業や4段階の習熟度別学習などを導入し、分かりやすい授業を実施。「義務教育時に得られなかった基礎学力を、3年間で身に付けさせるのがエンカレッジスクールの目的」(清水頭校長)で、体験学習を通して生徒に自信を付けさせることも重視している。
意見交換で学校側からは、卒業後に就職してもコミュニケーション力の不足から離職を繰り返す場合が多いことや、発達障がいのある生徒には、知的障がい者に比べて行政上の支援が十分でないなどの声が寄せられた。
高木委員長は「学校から就労への橋渡しについて、政治として取り組むべき課題は多い。解決に向けてしっかり取り組みたい」と述べた。
(2010年12月9日付 公明新聞より転載)