午前中、社団法人 香川県医師会を広瀬県議と訪問。
『かがわ遠隔医療ネットワーク(K-MIX)について』原量宏香川大学特任教授・香川県健康福祉部東原課長らから説明を伺い、さらに『地域活性化総合特区』としての計画もお聞きする。
「K-MIX」は香川大学医学部の呼びかけのもと、県と医師会の3者が一体となって実績を重ねてきた全国初の全県的取組みで現在加盟している医療機関は104施設。
瀬戸内海の離島を含む地域の診療所から一般病院、中核病院、香川大学医学部付属病院など香川県全域を網羅している。
これまでの活用はCTやMR画像の読影依頼が中心でしたが、「K-MIX」の機能は年々強化され、2009年に脳卒中地域クリティカルパスが、2010年には薬の服用効果や副作用など患者の声が医療現場にフィードバックされる新たな仕組みとして、大学病院と地域の調剤薬局を双方向に結ぶネットワークがスタート。
治療計画の情報共有化を図る糖尿病地域連携クリティカルパスも近々稼働予定。ネットワークの連携で、急性期病院から在宅のかかりつけ医や介護施設まで情報を共有化でき、検査等の重複を排除し、効率的で安心の医療が地域ぐるみのチーム医療で提供される。
先進的な素晴らしい取組みに感銘。
今後の要望としては下記内容。
【特例措置・支援措置】
1.規制の特例
・遠隔医療の対象疾患の拡大(医師法第20条)
・処方箋を電子情報として発行(保険医療機関及び保険医療養担当規制第2条の5)
・遠隔で行う調剤医薬品の情報提供(薬事法第9条の2)
・心肺機能停止前の静脈路確保と輸液の実施
(救急救命士法第44条、同施行規則第21条)
2.財政支援
・電子カルテ接続の改修費用
・地域連携クリティカルパス。電子処方せんシステム
・ICカード発行
・クラウドコンピューティング構築支援事業
3.金優支援
・無利子融資
・クラウドコンピューティング構築支援事業など等。
一番安心できる医療環境。
それはいつでも、どこにいても1人1人に最も適した医療が受けられること。地域医療連携の基盤となる「K-MIX」が離島やへき地もある人口100万圏域をカバーし、全国に広げていけば国の提唱する「どこでもMY病院構想」の実現が見えてくる。その安心基盤の確立が生涯健康カルテ(EHR)共有化などである。
今香川県をモデルに進めていく取組みが成功し、国レベルに広がるよう私も微力ながら全力で応援してまいりたい。