<これまでの活動記録>
公明党の国土交通部会(長沢広明部会長=参院議員)と厚生労働部会(渡辺孝男部会長=同)は8日、参院議員会館で合同会議を開き、軽度外傷性脳損傷(MTBI)の研究などについて厚労省などから説明を受けた。
MTBIは、脳の神経線維(軸索)が、交通事故などで損傷して発症し、記憶力の衰えや歩行困難などさまざまな症状を伴う病気。損傷が画像検査で発見されにくく診断基準もないため、適切な治療や補償を受けられない患者が多い。厚労省からは、公明党の主張を受け、高次脳機能障害に関する研究班で今年4月から「通常の検査では明らかな画像所見が認められない症例について分析を行う」とし、MTBIを調査研究する方針を報告した。
会合に同席した軽度外傷性脳損傷友の会の役員は、損害保険料率算出機構の自賠責保険に関する報告書の中でMTBIに関し、「軽症頭部外傷」と表現されていることについて、誤解を招くとの懸念を示し改善を求めた。
(2011年3月9日付 公明新聞より転載)