厚生労働委員会が開催され、大臣所信を聴く。来週火曜日(15日)所信の質疑の予定。
本年1月26日に開催された行政刷新会議の第6回規制・制度改革分科会の「中間とりまとめ」として当面の規制改革方針案がまとめられたが、その中の海運・船員関係9項目の課題について断固容認できない。
カボタージュ規制の緩和は「海上を職場とするわれわれ内航船員にとって。雇用や生活そのものを崩壊させることに直結するきわめて重要な問題。
また沿海航行区域の拡大や狭水道航路における制度速度の見直しも安全に関わる問題である。
1.内航海運業におけるカボタージュ規制の見直しに反対
・我が国が一方的にカボタージュを認めることは相手国を一方的に利することとなり、国益に反する。
・カボタージュ規制の見直しは外国籍船による海上交通の危険度がさらに強まる。
・内航海運が駆逐され、多くの船員が失業においやられる
2.沿海航行区域の拡大に関する規制緩和に反対
・20海里から50海里に拡大しても安全に担保できるほど堪航性が向上したとは言い難い
・経済効率のみ優先させた安易な規制緩和は海難事故の潜在的危険の増大につながる
3.狭水道航路における制限速度見直しに反対
・航海速力12ノット以下の船舶の多数航行している現状。制度速度の拡大は追い越しの頻度も増加し、漁船などの小型船は転覆の危険性の増大につながる。