早朝広島県三原市から尾道市因島に移動。土生(はぶ)港から上島町・生名島立石港へ。
遠山きよひこ議員(離島振興対策本部長)と愛媛県木村県議、尾道市福原市議と共に離島が抱える課題調査として上島町(生名島・弓削島)を訪問。
上島町(かみじまちょう)は、愛媛県平成16年に越智郡弓削町・生名村・岩城村・魚島村が合併して誕生。瀬戸内海に浮かぶ18の島々から成り、海上で広島県尾道市に接している。人口7,583人(2011年3月現在)
生名島の特別養護老人ホーム 「海光園」を視察。休日であったが、柏原副町長・山下福祉部長・村上総務部長等出迎えていただく。
旧生名中学校跡地を活用し、本年5月オープンしたばかり。定員71人(特養入所59人・短期入所12人)。
海光園の基本方針として集団ケアから個別ケアの転換を図るために、利用者の快適な暮らしを援助する「生活・支援型」を基本指針に。
明るくて広いスペースで、利用者の立場で過ごしやすい設計に。例えば庭なども工夫されている。
個室(17床)のみでなく、多床室(2人部屋・4人部屋)との混在施設で、園独自の少人数グループケア方式を採用している。
これは、離島という特殊な地域事情と地域の所得水準を考慮し、年金暮らしの方でも入れるような配慮がされている。
要介護は平均4と介護度が高いが、介護従事者がきめ細やかな対応をされている。入浴も最新の機器を整備。利用者が快適に過ごせる環境整備に取り組んでいる。
課題は待機者が40人と多い。要介護の低い方はお断りしており、上島町として施設が1か所のため、さらに施設入所ができるよう、今後の政府の第5次計画で定員増を見直しをしてほしい旨要望される。
さらに「介護従事者(スタッフ)が集まらない。」との声。従事者の待遇改善など介護分野に人材が集まる環境整備が必要。