<これまでの活動記録>

さい帯血が抱える課題について議論した党プロジェクトチーム=8日 参院議員会館
公明党さい帯血法整備推進プロジェクトチーム(PT、山本香苗座長=参院議員)は8日、参院議員会館で初会合を開き、厚生労働省の担当者から、さい帯血移植療法の現状について話を聞いた。

全国10のさい帯血バンクで公開されているさい帯血は約3万3000個。バンクを介した移植は2010年度は1070件で、初めて年間1000件を超えた。ただ、それぞれ経営は厳しく、存続が危ぶまれているバンクも存在する。

一方、同じ白血病治療である骨髄移植には1回につき84万8000円の診療報酬が支払われる半面、さい帯血は44万3000円で、さい帯血バンクなどからは、引き上げを求める声も上がっている。この差について厚労省の担当者は、「骨髄移植には、採取にも点数が付くため」と説明した。

これに対し出席議員からは、「同種の医療行為で報酬の差があってはいけない。骨髄移植に合わせるべきだとのバンク側の主張は正しい」との意見が出された。

 (2011年6月9日付 公明新聞より転載)