「震災復興・防災・救急医療等に対応できる多目的ヘリポートの必要性について」の講演。 講師は、中日本航空(株)石黒部長・朝日航洋(株)立澤主任研究員など。下記講演内容。
1.災害対応用ヘリポートの整備の必要性
*東日本大震災で多数のヘリが捜索、救援、医療、物資輸送に投入、初動の機能を発揮した。しかし、着陸可能な空地を探しつつの任務遂行や瓦礫を撤去し、着陸スペースを確保したなどの事例も存在した。
①恒久施設をベースにした地域拠点ヘリポートの整備
ヘリポート・埋めこみ型夜間照明、周辺部芝貼り、吹流しポール等の設置が必須(3000万×10か所)
②簡易ヘリポート照明を備えた臨時ヘリポート
(200万×30か所)
2.災害発生時のヘリ燃料の供給についての問題点
①ヘリの燃料を災害時に航空燃料を合法的に配置。給油できない
②緊急時には交通規制が一律にかかるため、適切に燃料を集め配送することが非常に厳しい
③災害発生時に、周辺空港を利用する場合、燃料業者まで、給油の優先度が伝わらないため、人命のかかっているドクターヘリでも給油を後回しにされる
改善策を含め、今後の多目的臨時ヘリポート整備へむけた取組みを推進してまいりたい。