東温市にある坊っちゃん劇場へ。第6作公演のミュージカル「誓いのコイン」を観劇。
舞台は明治。日露戦争時下の伊予松山。ロシア人捕虜ニコライと篤志看護婦サチの物語。
日露戦争時、松山はのべ数千人のロシア捕虜を受け入れ、ロシア人町ができていた。将校は市内を自由散歩や一戸建て民家での生活が認められ、観劇や道後温泉での入浴もおこなわれていた。
県民も砥部焼の窯元への遠足や自転車競技大会など催すなど活発に「おもてなしの心」で民間交流をおこなっていたという。
松山城二の丸にあった泉の底で約100年もの間眠っていた金貨にはロシア人男性と日本人女性の名前が刻まれていた史実にもとずき、つくられている。
「国と国をへだてる国境は消せないけれど、人と人をへだてる国境を越えていこう」との叫び。涙あり、笑いあり、あっという間の2時間。
「平和、愛情、人と人の絆の深さなど等」示唆に富み、心が満たされるひと時となった。
ソ連からロシアの友好若手団体の方々19名も参加され、真剣に鑑賞され観劇の声もお聞きする。文化・芸術の友好交流の大事さを痛感。
坊っちゃん劇場周辺の花畑には一面コスモスの花々。秋の季節を感じ、こちらも心が癒される。