東日本大震災で被災した特定先端大型研究施設の復旧状況や被災後の学校教育の現場を調査の目的で視察。
最初に茨城県東海村にある特定先端大型研究施設(J-PARC)へ。
大強度陽子加速器施設(JーPARC)は世界最高レベルのビーム強度を有する陽子加速器施設。
今回の震災で大きな被害(被害総額約200億円)を受け、現在復旧作業中。
平成24年1-3月頃利用運転再開を予定との事。
施設の概要・復旧状況など現地を見学。
物質・生命科学実験施設へ。長さ140m、幅70m、高さ30mジャンボジェット機が2機収納できるほどの大きさ。
この施設では、中性子やミュオンという粒子の研究。中性子を利用する生命科学研究を行っている。
中性子発生用水銀ターゲット・第1実験ホール中性子ビームライン・第2実験ホール中性子ビームラインなど見学。
ニュートリノ研究(地球も通りぬけてしまう謎のニュートリノ)
J-PARCから295㌔離れたスーパーカミオカンデと共同で、ニュートリノの謎に迫る。
ニュートリノモニター棟。ニュートリノ検出器など今話題の世界を垣間見る。
見学後、日本原子力研究開発機構 鈴木理事長、村上東海村長等と意見交換。
最近のJーPARCでの成果として
①世界最高のリチウムイオン伝導率を示す超イオン伝導体の開発に貢献
②ニュートリノ物理におけるノーベル賞級の成果の兆候
今後、水素社会の実現を大きく推進し、難病に効く創薬の開発に貢献する等、中長期の日本の成長戦略に貢献する可能性を痛感。
国としての大きな支援が必要となる。