地上の天空 北京・故宮博物院展


参加された方と交流



開催期間 3月18日まで


受付でポスターを見る


八幡浜市から松山市へ移動。夕方、県美術館へ。

日中国交正常化40周年を記念し、東京富士美術館が全国展開する「地上の天宮北京・故宮博物院展」が2月9日から松山市堀の内の県美術館で開催されている。

故宮博物院展を鑑賞。夕方にもかかわらず、大勢の方々が熱心に鑑賞されており、驚く

北京故宮博物院はかつて紫禁城と呼ばれ、明・清両王朝の歴代皇帝24人が居住した。本展はその所蔵品約180万点から日本の国宝に相当する「国家一級文物」を含む約200点が展示されている。これもすごい。

「故宮に生きた女性たちの波乱の生涯やまなざし」をテーマに中国宮廷文化の精髄が伝わってくる。

それぞれの展示品に輝きがある。「故宮の后妃たち」と「故宮の子ども達」の2部構成で大変判り易い。

・任熊がブランコで遊ぶ宮中女性を描いた 『任熊「大梅詩意」冊』も清時代で国家一級文物。

・『女孝経図』は、海外初公開となる南宋時代の名作で国家一級文物。

孝経の体裁に倣って母儀、賢明、仁智など女性が守るべき立ち振る舞いを描写。自らを律し人々に尽くす姿が描かれている。
本展のテーマである『凛(りん)として生きる女性の志』の代表的な展示で感銘を受ける。

多彩な服飾や装飾品、磁器などを中心に宮廷の食卓も華やかに再現されている。

最期の皇帝・溥儀が学んだ漢字パズル等も展示されており、日本の関東大震災に心を痛め、直ちに最大の支援を表明した皇帝の人道精神に教育の伝統があったことも創立者の愛媛新聞記事から教えていただく。

至福に満ちた時間があっという間に過ぎる。同展は3月18日まで、必見である。