公明党通学路の安全対策PT(浜田昌良座長)・文部科学部会(池坊保子部会長)として衆参9名の国会議員で「通学路の安全対策についての緊急提言」を平野文部科学大臣へ行う。
【緊急提言の背景】
4月23日の京都府亀岡市での軽自動車が集団登校中の児童と保護者の列に突入し、3人が死亡、7人が重軽傷という痛ましい事故が発生した。その後、館山市・小牧市・大阪市などでもたて続けてに登下校時の事故が発生している。
警視庁の統計では、登下校で死傷した全国の児童数は昨年1年間で2485人に上る。惨事を回避するためには、通学路に危険・盲点はないか点検し、より一層の安全対策が急務。
4月27日に政府は「学校安全推進計画」を閣議決定し、各地域の学校、警察、道路管理者などに対し、通学路の安全点検や安全確保に勤めることを要請する文部科学大臣メッセージが出されたが、これだけでは、具体的な安全対策は進まない。
公明党は以下、今すぐ取り組むべき事項5項目を緊急提言する。
【緊急提言内容】
一、全国的な通学路安全点検調査をゼロベース・子どもの視点から実施する事。その際路線バス通学採用の学校が増えている事を踏まえ、停留所の安全性も対象にする事。
一、文部科学省が主導し、警視庁、国土交通省、教職員、保護者など で構成する「通学路安全対策協議会」(仮称)等を早急に設置し、通学路の指定や通学路の安全対策などを抜本的に見直すこと。
一、通学路の危険個所改善のため、予備費の活用もふくめ、新たな対応を検討する事。
一、本年度実施予定の「学校安全管理の取組み状況に関する調査」については、これからの点検調査・安全対策の見直しや実施状況やその結果についても併せて調査を行う事。
一、5月29日、30日予定されている健康教育行政担当者連絡協議会において効果的な安全教育の実施を含め、通学路の安全対策の周知を行う事。
なお5月21日の金環日食の時刻が朝の通学路と重なる事から気を取られての事故など無いよう改めて徹底を。
大臣からは、公明党の提言をしっかりと受け止め対応する旨を約束。
特に各関係省との連携は、副大臣クラスで対応させ、対策協議会の実施と共に5月の29~30日の会合は大臣自ら出席し、安全対策の陣頭指揮を執る等話される。
また大臣から公明党の地方議員の方々が取り組んできた通学路総点検運動について、「公明党しかできない事」と高く評価。今後とも公明党に対して協力をお願いされる。