厚生労働部会・脳脊髄液減少症対策WT合同会議


厚労省からヒアリング


脳脊髄液減少症の診断・治療法の確立に関する研究


「厚生労働部会・脳脊髄液減少症対策WT合同会議」を開催。

「平成23年度厚生労働科学研究「脳脊髄液減少症の診断・治療法の確立に関する研究」と「平成23年度高次脳機能障害者の地域生活支援の推進に関する研究」について、厚労省から説明を受け、意見交換。

【脳脊髄液減少症】

脳脊髄液減少症は、交通事故などで頭部や全身を強打することで髄液が漏れて減少し、頭痛、倦怠感といった、さまざまな症状を引き起こす疾病。全国に数万~数十万人の患者がいると推定されている。
その効果的な治療方法としてしられるブラッドパッチ療法は、これまで全額、患者の自己負担で行われてきたが、6月1日から日本歯科大学で公的医療保険との併用が認められる「先進医療」による治療が始まった。
7月1日からは、順次、申請が認められた病院でも先進医療が始まる。

先進医療となると、ブラッドパッチ療法自体(約2万円)は保険適用外だが、その他の入院費やベッド代などが保険適用され、1~3割の負担になる。
これによって全額自己負担で約30万円かかったものが、医療費が3割負担の場合だと約10万円と大幅に減額。患者にとっては大きな朗報である。

長年にわたって保険適用を求めてきた患者・家族団体と公明党の主張が一部やっと認められたといえる。公明党は2006年 脳脊髄液減少症対策ワークキングチームを設置して以来、ブラッドパッチ療法の一日も早い診断基準の確立や保険適用をめざし、患者・家族団体と連携して、患者支援に全力をあげてきた。私も委員会等で何度も主張してきた。全国の地方議員の方々も各議会でずっと取り上げてきた。

7月から医療機関での本格的な症例データの収集が始まり、同療法の有効性と安全性が高まれば、2014年度の診療報酬改定での保険適用に道が開かれる。後1歩の前進へ!全力で取組みたい。

(脳脊髄液減少症が先進医療に!公明党ブログ)
http://www.komei.or.jp/news/detail/20120521_8135

【軽度外傷性脳損傷(MTBI)】

「静かなる流行病」と呼ばれる軽度外傷性脳損傷(MTBI)。画像診断では発見されにくいことから、誤診が多く、適切な治療も受けられず苦しむことが多発している。
2004年に世界保健機構(WHO)からMTBIの定義が出て、試算では2020年にはMTBIは世界で3番目に多い疾患になると予測している。日本でも数十万人ともいわれているが、正しく診断されずにきている。
今回の高次脳機能障害の研究には、画像陰性例は31都道府県36支援拠点で平成22年度1年間で54例。相談総数からは1.7%。
自治体ごとの分類では、愛知、大阪が目立って多く、相談者にそのような事例がまったくない自治体も多かった。画像陰性例は外性脳損傷(TBI)の原因とするものが多く43名(79.6%)もいた。

今後、軽度外傷性脳損傷(MTBI)の研究や対応について対策が求められる。党として対策チームを立上げ具体的に進めていきたい。

(MTBIへの取組み)家族会の参加ブログ
https://www.yamamoto-hiroshi.net/archives/cat38/cat202/2012/04/13_3161.html

(質問が毎日新聞に掲載)
https://www.yamamoto-hiroshi.net/archives/cat38/2010/04/21_1771.html