午前中、木村県議と新居浜にある愛媛県立えひめ学園を視察。えひめ学園は、児童自立支援施設。
児童自立支援施設は、全国に58カ所あり、国立2施設、私立2施設、残りが都道府県立もしくは政令指定都市の市立である。約1,900人の児童が入所している。
えひめ学園は、児童福祉法第44条により、学校・家庭・地域で適応できない児童や環境上の理由により生活指導等を要する児童(18歳未満)を受け入れて、心身の健全な育成と自立の支援をするために愛媛県が設置している児童福祉施設である。
上堂園長・合田総務課長からえひめ学園の現状と要望について伺う。
・現在17名が入所。小学生1名。中学生16名。
・入所理由は窃盗6名。家出2名。性的逸脱3名。養護1名など。
・母子・父子家庭が11名と半分を超える。
・支援児童は、虐待が8名。知的障がい3名。発達障害9名。
・在園期間は平均1年6か月。
・職員定数23名
学習支援では 新居浜市立舟木中学校「ひびき分校」舟木小学校「わかば分教室」として分校として9名の先生が常駐して対応されていた。
学校内を見学させていただく。本年 本館・体育館・炊事棟が新築となり、木の香りのする素晴らしい教育環境。
先生の授業も全く普通校と同じ。外国人の先生で英語の授業等市・県の協力体制が完備されている。心理室やパソコン教室もある。
全国にこうした分校や分教室のない施設が10以上ある問題は深刻。改善が必要。
【要望】
1.職員定数の配置条件の見直し
今の4.5人に1人の職員配置では十分な支援ができず、配置数の見直しをとの要望。
24時間勤務を交代でとるため、泊りが月7回もある。発達障害児が多く問題行動の子ども達支援では人が不足。職員のストレスも心配。
2.退所後の支援体制の強化
退所後、家庭環境等の支援が整わず、問題行動となったり、進学就労とも困難な環境の現実の改善が必要。
本日の視察を今後の社会的養護の支援策に役立てたい。