「障害をもつアメリカ人法(ADA法)について」について、ジョン・ウォダッチ氏の講演・意見交換。
ジョン・ウォダッチ氏は、障害者権利問題を扱う米国弁護士で、オバマ政権発足後、元米国司法省公民局 次官補代理で米国ADA法の策定や執行を監督してきた。
米国ADA法が制定され今年で22年。40年司法省に勤務し、ADA法策定から執行に至るまで、障がい者の権利に深くかかわってきたジョン・ウォダッチさん。
柔和な笑顔で優しい人柄と明快な語り口に感銘を受ける。
雇用、教育、交通政策にADA法がどう貢献してきたのか?
合理的配慮の意味、コストとの関連。
ADA法執行に至る課題。民間と行政の役割など等。
今後の日本の障害者差別禁止法制定に、大変貴重な提言をいただく。
「お孫さんの娘さんが5歳。同じ場所に聴覚障がい子どもがいるが、手話通訳士が専任でいて、教育を受けている。障がい者と健常者が同じ環境で育つ事が当り前の中で育っている。孫娘さんは、今手話を皆で学んでいるとの事。」
ADA法が自然の中で差別ない社会を作り上げており、このエピソードに端的に象徴されている。
今後の施策反映に取組んでまいりたい。