早朝岡山駅から新幹線のぞみ号で上京。途中富士山が垣間見える。
国会事務所に直行。
内容は、成立した「造血幹細胞移植推進法について」の勉強会。PT事務局長として進行役を行う。
白血病や血液の難病に苦しむ患者を救う法律「造血幹細胞移植推進法」が9月6日成立。
【造血機能障害の主な疾患の患者数は?】 多くの方々が苦しんでいる!
・白血病 29,000人 悪性リンパ腫 53,000人 その他15,000人
(合計 97,000人)
【造血幹細胞移植数(年)】 多くの命が救われている!
骨髄移植 1269人 さい帯血移植 1106人 末梢血幹細胞4人
【造血幹細胞移植の課題】
①骨髄やさい帯血を提供していただく善意のドナーの継続的な確保
②3種類の移植術のうち、最適な治療法が選択できる実施体制の整備
③骨髄移植のコーディネート期間(約120日)の短縮
④末梢血管細胞の採取体制の整備とさい帯血の品質向上
この法律は、患者の命を守るために、各種移植団体や公的バンク、学会などが力を合わせ、政治も衆参とも全会一致で成立。そのど真ん中で法整備に汗をかいてきたのが公明党。その淵源は15年以上前からの取組みである。
またこの法律の第35条にさい帯血の研究目的の利用を定めている。
ノーベル賞を受賞した山中教授のiPS細胞などの再生医療の研究や新たな移植法の開発のために、さい帯血を活用する事を正面から認めた画期的内容である。
山中教授によるとiPS細胞にもっとも有効とされるさい帯血。
さい帯血バンクに保存されている保存から10年以上経過したものや有核細胞数8億未満の8%(約3100個)がiPS細胞研究で活用できるようにこの法律でルール作りが進んでいる。1日も早い法施行と共に環境整備が求められる。
本日は公明党が取り組んできた内容と予算など下記内容での勉強会。
1.公明党としての15年間の取組み(PT顧問の松あきら副代表)
2.法律成立までの経緯について(渡辺PT座長)
昨年5月にさい帯血法整備推進PT(山本座長)を設立。当初さい帯血バンクの安定運営のための法整備を目的としたが、昨年12月に骨髄移植なども含め法制化を目指すことに転換し、党造血幹細胞移植法整備検討PT(渡辺座長)に改編。
今年1月には党独自法案を取りまとめ、6月に野党4党で法案を国会に提出。成立に一貫してリードしてきた。私も両PTの事務局長として携わらせていただいた
3.法律概要について(山本かなえPT座長代理)
(法律の提案理由から)
この法律により、移植を希望する患者にとって、病気の種類や病状に合った最適な移植が行われると共に生活の質の改善が図られることが期待される。
4.平成25年度概算要求関連項目事項について
(厚労省 臓器移植対策室 間室長)
【造血幹細胞移植対策予算】
・概算要求額 23億9千万 昨年度より 約6億増
1.3種類の移植術のうち、最適な治療法が選択できるよう実施体制整備(ドナー情報登録支援事業) 3800万円
2.骨髄移植のコーディネート期間(平均120日)を短縮
(造血幹細胞移植拠点病院の整備) 2.3億
3.末梢血幹細胞移植の普及
(末梢血幹細胞採取体制の整備) 3億
4.さい帯血の品質向上(公的バンク支援) 2千万
(これまでの造血幹細胞PTの取組みのブログ)
https://www.yamamoto-hiroshi.net/archives/cat38/cat182/