午後から「国民生活・経済・社会保障に関する調査会」が開催された。

「雇用とセーフティネットの現状と課題について」2人の参考人(後藤千恵NHK解説委員、樋口美雄慶應大学商学部教授)から説明を受け、質疑を行う。







後藤参考人は「セーフティネットの現状と課題。対策について」先進事例を交え、解りやすく紹介された。
(働けないのに働けない人々)
・生活保護支援があれば働ける可能性のある人30万人
・1年以上の長期失業者 120万人
・ニート引きこもり70万人
(先進事例)
・ISFネットグループ(東京)
・NPO法人「ぐるーぷ藤」(藤沢市)

(生活困窮者支援策:中間就労)
安心して働ける環境づくり(雇用対策+社会保障政策)






樋口参考人は「誰もが能力を高め、意欲を発揮できる社会構築のための諸施策について」事実のデータをもとに分析。求められるセーフティネット改革について明快に述べられた。
(現在の雇用問題)
・少子高齢化の進展
過去10年間で534万人の生産年齢人口の減少
256万人の労働力人口の減少
・約1700万人非正規、内常勤雇用 約990万人
(求められるセーフティネット改革)
・殻の保護より翼の補強へ
・働く事が損にならない制度への改革(配偶者控除、在職老齢年金、失業給付制度、再就職支援給付金制度)

質問としては、
「生活支援戦略の中間就労の制度の法整備の必要性、地域の核づくりとなるNPO支援策」
「働いても貧困世帯が多い非正規雇用の改善策、ジョブカード制度の定着への対策」など。

大変貴重な内容で今後の施策に反映してまいりたい。