文部科学部会・いじめ問題等検討PT合同講演会が開催された。講師は「いじめ問題について」教育評論家 水谷 修氏です。
現場をまわり体験を通じた講演は大変説得力があり示唆に富む内容。
(講演の骨子)
【文科省のいじめの定義】2007年文科省
「いじめとは、子どもが一定の人間関係のある者から、心理的・物理的攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているものとする。なお起こった場所は学校の内外を問わない」
定義の1番問題の部分「一定の関係がある者から」。
一般では「死ね」と言ったり殴って怪我をさせれば犯罪。この犯罪が同じ学校やクラス等の「一定の関係がある」といじめになるのはおかしい。たとえ一定の関係がある親子の間でもこのような行為位は犯罪として裁かれる。
【学校におけるいじめの水谷氏の定義】
「学校において、意図的にある児童・生徒に対して、精神的苦痛を与えること」
【いじめは人権侵害】
・国民は大人であれ子供であれ、平和で安全な環境や社会の中で、幸せに生きる権利、すなわち幸福権を持っている。
・いじめという行為が他者の幸福権を奪う重大な人権侵害。
【いじめ解決へ提言】
①文科省はいじめに対する定義の見直しを
②教育委員会は、人権援護局と警察との連携を取る
③学校に人権擁護員が週に何回か常駐する分室の設置
人権擁護員の活用を
現在いじめ対策の法律が議論されているが、今後の施策反映につなげてまいりたい。