夕方、港区青山にある「伝統工芸 青山スクエア」を視察しました。
伝統工芸 青山スクエアは「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」(昭和49年)に基づき、経産省の支援の下、一般財団法人「伝統的工芸品産業振興協会」が運営しています。
田口代表理事、酒井専務理事・佐々木相談員等が協会の概要や店内の説明などしていただきました。
平成25年3月現在、経済産業大臣が指定する「伝統的工芸品」は全国に215品目あります。
四国では●香川県(香川漆器、丸亀うちわ)●愛媛県(砥部焼、大洲和紙)●高知県(土佐打刃物、土佐和紙●徳島県(阿波正藍しじら織、大谷焼、阿波和紙
中国では、●鳥取県(弓浜絣、因州和紙、出雲石燈ろう)●島根県(石見焼、石州和紙、雲州そろばん、出雲石燈ろう●岡山県(備前焼、勝山竹細工)●広島県(宮島細工、広島仏壇、熊野筆、川尻筆、福山琴)●山口県(萩焼、大内、赤間硯)等が指定されています。
香川漆器や丸亀うちわ、砥部焼、熊野筆など日本の自然と美意識から生まれた伝統的工芸品の常設展示に感動しました。
特別展では、福井県の越前和紙の体験コーナーが開設されており、指定無形文化財「越前墨流し」技術保持者の伝統工芸士の福田忠雄氏が実演を通じて、体験できます。お話しをお聞きしました。
伝統工芸の人材確保や技術継承が大事となります。需要の開拓と合わせ後継者の育成や伝統工芸品の普及推進など国の支援が大事です。
現在年間約5億円の補助金ですが、日本のクールジャパン戦略の一躍を担う新たな需要開拓の新事業としても、伝統的工芸品産業振興のためにも、予算の拡充が必要です。今後研究を深めてまいります。
(伝統工芸 青山スクエア)
「伝統工芸青山スクエア」は、地球環境にやさしい天然の素材を使った全国各地の伝統的工芸品が一堂に集まる日本唯一のギャラリー&ショップです。
(伝統的工芸品産業振興協会とは)
一般財団法人「伝統的工芸品産業振興協会」は、「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」に基づき、伝統的工芸品産業の振興を図るための中核的機関として、国、地方公共団体、産地組合及び団体等の出捐等により設立された財団法人です。