「全国引きこもり家族・支援者代表交流研修会」の1日目。
福岡市は快晴で暑い1日です。
講演会は2例。実状に応じた各地域の取組み・支援が報告されました。
1つは秋田県藤里町の事例。
社会福祉協議会 菊池あゆみ事務局長からの報告。
人口3872人で福祉協議会が行った徹底調査では、ひきこもり113人。「町内の現役世代の1割近くがひきこもり」という実態に町あげて対策に乗り出しました。
中間的就労施設「こみっと」で運営。また求職者支援事業とのリンクで就労の道もつなげる取組みなど大変参考になりました。
2例目は「アウトリーチを取り入れた多面的支援」
さが若者サポートステーション統括コーディネーター
谷口仁史氏(NPO法人 スチューデント・サポート・フェイス代表理事)
谷口氏はNPO法人の活動で、約8万5千件の相談活動、約7千件のアウトリーチに携った体験から、社会的孤立・排除を生まない支援体制の確立をめざされています。
アウトリーチの本人支援事例や家族支援。行政、地域等の関連ネットワークの連携など大変示唆に富む内容で感銘を受けました。
2つの事例からも実状に応じた地域のひきこもり支援の重要性と国・地方自治体の決め細やかな支援の必要性を痛感しました。