政府(財務省)は地域社会のニーズに対応した国有財産の有効利用を推進する観点から、保育・介護・医療など人々の安心につながる分野での国有財産を積極的に活用することとしています。平成22年度からは定期借地制度を利用した貸付スキームを導入。

具体的には、
①地方公共団体が定期借地契約により、国から国有地を借り受け、社会福祉法人等に転貸を行う制度(世田谷区の保育園事例)
②国から社会福祉法人及び認定こども園を経営する学校法人に対して直接貸付や売却を行う制度(練馬障がい者施設事例)など整備し、関東財務局だけでも、34件の定期借地と24件の売却が行われています。(平成22年6月~平成25年10月末)

今回は、財務省管轄の国有地を活用した上記事例を2か所視察しました。(11月22日)


ききょう保育園 


保育園視察1


保育園視察2


1つは、世田谷区にある東北沢ききょう保育園。国有地の定期借地権を活用した貸付の保育所施設の整備の事例です。平成24年に開園。
入所定員は0歳児~5歳児まで121名。園長の案内で施設内を見学し、意見交換。

待機児童の多い世田谷区から要望があり、世田谷区と国有財産有償貸付合意書を締結。20年間の定期借地権となっています。

2か所目は、練馬区にある障がい者施設「やすらぎラウンジ」。社会福祉法人 章祐会が国の物納財産を平成23年時価売却。平成25年に開所しました。


パン厨房


パン購入


やすらぎラウンジ パン売り場


「やすらぎラウンジ」は、石神井特別支援学校の向かいに位置し、1階にカフェ&ショップを設け、パン・焼き菓子の製造販売やコーヒー・軽食を提供しています。障がい者の就労移行・就労継続支援B型・生活介護を実施しています。
出来立てのパンを購入。大変おいしくいただきました。


意見交換やすらぎラウンジ


施設内を見学し、今回のケースについて意見交換。こうした国有地の活用が大変大事である事を痛感しました。今後さらに全国で活用が促進できるように広報活動を通じ進めてまいります。