社会保障制度調査会


講師:渡邉氏


意見交換


公明党社会保障制度調査会(桝屋会長)は衆議院第1議員会館にて合同勉強会が行われました。(17日)
「強靭でしたたかな『普通の国』スウェーデン その国家と社会」のテーマで講演。講師は前スウェーデン日本国特命全権大使の渡邉芳樹氏です。

渡邉氏は3年間大使を務め、社会保障制度の現状を話されました。
健全な財政運営と福祉国家の両立をめざす「スウェーデンモデル」を支える力として、次の3点をあげました。
①移民や女性を含めた「全員参加型の労働市場」
②企業会計を原則とした市場ルール型の公共部門運営
③強く安定した政治の機能

また社会保障に関しては、「従来の『高負担高福祉』から『準高負担準高福祉』へと変容している」と指摘。一方労働人人口や子どもの福祉を充実させているのに対し、高齢者や失業者などの対策は手薄になっている状況も説明されました。
これからの日本の社会保障制度構築に大変示唆に富む内容でした。今後の施策の反映につなげてまいります。