東レ(株)愛媛工場は、1938年(昭和13年)合成繊維レーヨンステープル、紡績、織布、染色の一貫工場としてスタートしました。
現在、東レ テトロン・トレロン・東レナイロンの3大合繊や先端材料として脚光を浴びている炭素繊維(トレカ)、遺伝子組み換え型動物用インターフェロン製剤インターキャット、インタードッグそして逆浸透膜(ロメンブラ)などを生産する先端材料拠点工場となっています。


概要を伺う


環境配置型 東レ小型RO水処理装置


米村工場長、上田メンブレン生産部長らから水処理膜ロメンブラ(RO膜)の水処理事業を伺い、見学いたしました。


離島向けトレスキュー


世界の人口70億人の内、飲料水が得られない人8億人、下廃水など衛生設備がない人が25億人といわれており、世界的な水不足があります。

東レが1953年にコンセプト発表されたRO膜は、1975年事業化。シンガポールには約50万分の生活用水を製造する海淡プラントが稼働する等水不足解消へ、著しく発展しています。


海水から濾過された水を試飲


愛媛工場にはRO膜法 海水淡水化試験設備(60?/日)があり、実際の海水から濾過された水を試飲いたしました。大変美味しくいただきました。


RO膜法 海水淡水化試験設備


またRO(逆浸透)膜を活用し、災害時・離島での水需要ニーズに応える製品も開発されています。
トレスキューの名称で製品化。軽量で持ち運びが容易で、海水や井戸など様々な水源から安全な水を製造します。3千人~4千人の飲料水を提供。
東日本大震災でも宮城沖、松島沖の離島等5台を貸与、日本全国に344台の納入実績があるそうです。

また環境配慮型 東レ小型RO水処理装置は、太平洋島しょ国に15台納入予定との事。(日本政府の援助案件)世界の水不足解消への取り組み・大変示唆に富み、今後の施策に繋げてまいります。