福島県相馬市にあるフジモールド工業株式会社を視察。デジタルカメラ向けなど、小型精密プラスチック成形用金型の設計・製作、小型精密プラスチック製品の製造、販売会社で従業員は98名。
岡田利一社長・岡田英征専務から震災から復興までの経緯・要望を伺いました。また新工場内も見学。
福島原発事故の影響で、富岡町の本社工場が警戒区域の指定により、操業困難に。また山元町の拠点も津波被害に見舞われる等、事業継続を断念することも考えていました。しかし従業員の勇気に元気づけられ、
事業継続を決心。岡田社長は「このまま、やめてしまおうとも考えた。でも、従業員は家族。従業員の顔を思い浮かべると、そうはいかなかった」とその頃も思いを語られました。
平成24年には国の補助金を活用し、現在の相馬市に拠点を集約一体化。原発事故直後の従業員による本社工場からの金型等の搬出作業、新工場移転以降、軌道に乗るまでの間の取引先との関係維持、原発事故に伴う風評被害への対応等多くの苦労を経験。その中で医療関連機器(内視鏡部品)の製造やモーター関連等新しい事業にも挑戦。高い技術力を生かした営業を展開しています。
岡田社長は「人と資金の活用の仕組みが大事。中でも心のケア等きめ細やかな復興支援の必要性と道路と鉄道整備の社会インフラ整備等」の要望をお聞きしました。
伺った要望等、これからの成長戦略や税制・予算等に反映できるよう努めてまいります。ありがとうございました。