宮城県東松島市の野蒜(のびる)地区防災集団移転促進事業を東松島市阿部秀保市長の案内で視察いたしました。
東松島市は、日本三景で有名な松島町の北部に位置し、人口は39,668人(平成26年5月現在)。東日本大震災で死者・行方不明者は1154人。市街地の65%が浸水。
市では、7地区で防災集団移転が計画され1,686戸の民間住宅等用宅地(717戸)及び災害公営住宅(969戸)が整備される予定。
野蒜北部丘陵地区では津波被害を受けた区域からの集団移転先を高台(野蒜丘陵)に整備すると共に、運転を見合わせているJR仙石線を現在の位置から移設復旧させることにしています。
土地区画整理事業対象区域は約91㌶。事業期間は平成24年度~平成28年度で計画人口約1370人448戸。(内防災集団移転事業の移転先住宅278戸、災害公営住宅170戸)
造成によって発生する約550万立法㍍の土砂の搬出のため、本年1月稼働の巨大ベルトコンベアも見学。総延長約1.2キロ。幅1.8㍍、高さ12~27メートルと巨大です。
住民の要望で旧野蒜駅周辺に商業施設(ファミリーマート)が設置されており、野蒜駅を震災遺構として保存する計画も検討されています。
市長の要望として「市の職員数は約300名。他の自治体から約120名の職員に応援に来ていただいており、現在も非常時。国の対応は平時に戻ってきている印象があるので、復興加速へ、自治体が柔軟な施策が出来るよう予算面も含め、支援を引き続きお願いしたい。」お伺いしたご意見も含め、復興加速へ、推進してまいります。